ダエーワ
だえーわ
種族
英語表記
Daeva
別名・異表記
デーウ、ディーウ
伝承元
ゾロアスター教
地域・文化圏
古代ペルシア文化圏
概要
ダエーワは、ゾロアスター教において悪に属する霊的存在である。アンラ・マンユに仕え、善なる世界を乱す者たちとされる。インドの神々を指す「デーヴァ」と同じ語源を持つが、ペルシアでは悪しき存在とされた。
悪魔としての性質
ダエーワは、虚偽(ドゥルジ)の側に立ち、真理と秩序(アシャ)に背く存在である。病、怒り、怠惰など、人を苦しめる働きをそれぞれが担うとされる。
害・誘惑・象徴する悪
ダエーワは、人の心に悪しき思いを吹き込み、自然や生命に災いをもたらす。ゾロアスター教では、ダエーワを崇めることは退けるべき行いとされた。
姿・象徴
ダエーワは、文献では姿よりも働きで語られることが多い。後のペルシア伝承では、ディーウ(ディヴ)として角や獣の特徴を持つ怪物の姿で描かれるようになった。
主な伝承・エピソード
ゾロアスター教の聖典では、ダエーワを退け、その崇拝を拒むことが信仰の大切な務めとされる。世界の終わりには、善の側が勝利し、ダエーワは滅ぼされると語られる。
関連する存在
✦アンラ・マンユ、✦アエーシュマ、✦アコーマン、✦アパオシャ、✦ディヴ
信仰・解釈
ダエーワとデーヴァの関係は、インドとイランの宗教が分かれていく過程を示す例として知られる。同じ語が一方では神々、もう一方では悪しき霊を指すようになった。
主な登場資料
アヴェスター、ブンダヒシュン、ゾロアスター教文献
