見張りの天使たち
みはりのてんしたち
種族
英語表記
Watchers
別名・異表記
グリゴリ、エグレーゴロイ
伝承元
ユダヤ教外典伝承
地域・文化圏
古代ユダヤ文化圏
概要
見張りの天使たちは、『エノク書』に登場する天使の一団である。本来は人間の世界を見守る役目を負っていたが、地上の女性たちと交わり、禁じられた知識を人間に教えたために堕落したとされる。ギリシャ語訳ではグリゴリと呼ばれる。
堕落・反逆の経緯
見張りの天使たちは、人間の娘たちの美しさに心を奪われ、シェミハザを長として地上に降りることを誓い合った。彼らは娘たちを妻とし、その間に巨人たちが生まれたと語られる。
罪・禁じられた知識
見張りの天使たちは、武器の作り方、装飾や化粧、呪術、天文の知識などを人間に教えたとされる。これらの知識が地上に争いと堕落を広めたと語られる。
堕天使としての立場
見張りの天使たちは、個々の堕天使というより、堕落した天使の集団として扱われる。シェミハザやアザゼルは、その指導者として名が挙げられる。
姿・象徴
見張りの天使たちは、眠ることなく見守る者として語られる。図像よりも、天から降りる天使の群れという物語の場面で知られる。
主な伝承・エピソード
『エノク書』では、見張りの天使たちの罪によって地上が乱れたため、天使たちが神に訴えたと語られる。アザゼルは荒野に縛られ、堕落した天使たちは裁きの日まで地の底に閉じ込められた。
関連する存在
✦シェミハザ、✦アザゼル、✦エノク、✦ネフィリム、✦トゥリエル、✦シャムシエル
信仰・解釈
見張りの天使たちの物語は、『創世記』に記された「神の子ら」と人の娘たちの話を詳しく語り直したものと解釈される。悪や禁じられた知識の起源を説明する伝承として、後世の天使論・悪魔論に影響を与えた。
主な登場資料
エノク書、ヨベル書、創世記
