モト

もと

種族
英語表記

Mot

伝承元

ウガリット神話

地域・文化圏

古代シリア・カナン文化圏

概要

モトは、ウガリット神話に登場する死の神である。名は「死」を意味する。嵐の神バアルを呑み込んだが、女神アナトに打ち倒されたと語られる。

司るもの・権能

モトは、死、乾き、不毛を司る。すべてを呑み込む底なしの喉を持つとされる。

神格・立場

モトは、最高神エルの子の一人とされる。バアルと対立する存在である。

姿・象徴

モトは、大地の果てまで届くほど大きな口を持つ存在として語られる。

主な神話・エピソード

バアルはモトの招きに応じて冥界へ下り、呑み込まれて死んだ。悲しんだ妹アナトはモトを捕らえ、剣で裂き、ふるいにかけ、火で焼き、粉にして畑にまいた。その後バアルは蘇り、七年後にモトと再び戦ったと語られる。

関連する存在

✦バアル、✦アナト、✦エル、✦ヤム

信仰・祭祀

モトは、祀られる神というより、死と乾季を表す神話上の存在であった。バアルとの戦いは、季節の移り変わりを表すと解釈されている。

主な登場資料

バアル神話群(ウガリット文書)

登録日2026.10.07
更新日2026.10.07