モト
もと
種族
英語表記
Mot
伝承元
ウガリット神話
地域・文化圏
古代シリア・カナン文化圏
概要
モトは、ウガリット神話に登場する死の神である。名は「死」を意味する。嵐の神バアルを呑み込んだが、女神アナトに打ち倒されたと語られる。
司るもの・権能
モトは、死、乾き、不毛を司る。すべてを呑み込む底なしの喉を持つとされる。
神格・立場
モトは、最高神エルの子の一人とされる。バアルと対立する存在である。
姿・象徴
モトは、大地の果てまで届くほど大きな口を持つ存在として語られる。
主な神話・エピソード
バアルはモトの招きに応じて冥界へ下り、呑み込まれて死んだ。悲しんだ妹アナトはモトを捕らえ、剣で裂き、ふるいにかけ、火で焼き、粉にして畑にまいた。その後バアルは蘇り、七年後にモトと再び戦ったと語られる。
関連する存在
信仰・祭祀
モトは、祀られる神というより、死と乾季を表す神話上の存在であった。バアルとの戦いは、季節の移り変わりを表すと解釈されている。
主な登場資料
バアル神話群(ウガリット文書)
