トビト
とびと
人物
英語表記
Tobit
伝承元
ユダヤ教、キリスト教
地域・文化圏
古代イスラエル文化圏、アッシリア
概要
トビトは、旧約聖書の『トビト記』に登場する信仰深い老人である。捕囚の地ニネヴェで、貧しい人々を助け、死者を手厚く葬った。のちに失明したが、天使ラファエルの導きによって視力を取り戻した。
立場・称号
トビトは、『トビト記』の主人公の一人である。カトリック教会や正教会では、この書が聖典に含まれている。
人物像・象徴
トビトは、困難の中でも善い行いを続けた義人として語られる。施しと誠実さの模範とされる。
生涯・事跡
トビトは、アッシリアに捕囚として連れて行かれたイスラエル人であった。禁じられても同胞の遺体を葬り続け、そのために財産を失った。
主な伝承・エピソード
トビトは、雀の糞が目に入ったことで視力を失った。息子トビアの旅に同行した天使ラファエルは、魚の胆嚢を使う方法を教え、それによってトビトの目は癒やされた。旅の終わりに、ラファエルは自らが天使であることを明かした。
関連する存在
崇敬・解釈
トビトは、施しや死者の埋葬といった善い行いの大切さを伝える人物として読まれてきた。『トビト記』は、ユダヤ教やプロテスタントでは正典に含まれないが、信仰を励ます物語として親しまれている。
主な登場資料
トビト記
