カロン

かろん

種族
英語表記

Charon

別名・異表記

カローン

伝承元

ギリシャ神話

地域・文化圏

古代ギリシャ文化圏

概要

カロンは、ギリシャ神話で冥界の川を渡る渡し守である。死者の魂を舟に乗せ、生者の世界と死者の国を隔てる川の向こうへ運ぶ。

司るもの・権能

カロンは、死者の魂を冥界へ渡す役目を担う。生きた者を乗せることは原則として許されなかった。

神格・立場

カロンは、夜の女神ニュクスと闇の神エレボスの子とされる。冥界の王ハデスに仕える存在である。

姿・象徴

カロンは、ぼろをまとった陰気な老人として描かれる。舟と櫂が、その象徴である。

主な神話・エピソード

カロンは、渡し賃として死者に一枚の銀貨を求めた。そのため古代ギリシャでは、死者の口に硬貨を含ませて葬る習慣があった。オルフェウスやヘラクレスなど、生きたまま冥界へ下った英雄たちも、カロンの舟で川を渡ったと語られる。

関連する存在

✦ハデス、✦オルフェウス、✦ヘラクレス、✦ケルベロス、✦ペルセポネ

信仰・祭祀

カロンは、信仰の対象というより、死後の旅を表す存在として語られた。ダンテの『神曲』にも、地獄の渡し守として登場する。

主な登場資料

アエネーイス、蛙(アリストパネス)、神曲

登録日2026.10.07
更新日2026.10.07