ムハンマド

むはんまど

人物
英語表記

Muhammad

別名・異表記

マホメット、モハメッド

伝承元

イスラム教

地域・文化圏

アラビア半島、イスラム教文化圏

概要

ムハンマドは、7世紀のアラビア半島で活動した人物であり、イスラム教において最後の預言者とされる。神アッラーから天使ジブリールを通じて啓示を受け、その言葉がクルアーンにまとめられたと信じられている。

立場・称号

イスラム教では、ムハンマドは神の使徒であり、「預言者たちの封印」、つまり最後の預言者と位置づけられる。名を口にしたり書いたりする際には、祝福を願う言葉が添えられる。

人物像・象徴

イスラム教の伝統では、ムハンマドを絵や像で表すことは避けられる。その人柄は、誠実さ、謙虚さ、慈しみの模範として語り継がれている。

生涯・事跡

ムハンマドは、570年ごろメッカに生まれ、商人として暮らした。40歳ごろ、ヒラー山の洞窟で最初の啓示を受けたとされる。622年に信徒とともにメディナへ移住し(ヒジュラ)、のちにメッカへ戻った。この移住の年が、イスラム暦の始まりとされる。

主な伝承・エピソード

ムハンマドが洞窟で瞑想していたとき、天使ジブリールが現れ、「読め」と告げたことが最初の啓示とされる。また、一夜のうちにメッカからエルサレムへ旅し、天へ昇ったとされる「夜の旅(イスラーとミウラージュ)」の伝承がある。その旅では、天馬ブラークに乗ったと語られる。

関連する存在

✦アッラー、✦ガブリエル、✦ブラーク、✦アリー、✦アブー・バクル、✦ファーティマ

崇敬・解釈

イスラム教徒にとって、ムハンマドの言行(スンナ)は信仰生活の手本とされ、ハディースとして伝えられている。メディナにある預言者のモスクは、イスラム教で最も大切な場所の一つである。

主な登場資料

クルアーン、ハディース、預言者伝(スィーラ)

登録日2026.10.07
更新日2026.10.07